父である轟炎司(エンデヴァー)は、オールマイトを超える最強のヒーローを生み出すべく「個性婚」を推し進めた。その第一子として生を受けたのが燈矢だ。しかし、父の野望を叶えるための器としては、彼の身体はあまりに不完全だった。父の能力を上回る火力を持ちながら、母親譲りの「熱に弱い身体」を持って生まれたという皮肉。
「自分を見てくれ」という切実な叫びは届かず、弟である焦凍の誕生によって自身の存在価値を見失っていく。愛されたいという純粋な願いが拒絶され、放置され、やがて苛烈な憎悪へと変貌を遂げる過程は凄惨を極めた。家族という最少単位の社会の中で育まれた歪みこそが、復讐の悪鬼・荼毘を生み出した元凶なのだ。