映画『銀魂』柳楽優弥の土方十四郎はなぜ伝説に?怪演と裏話の真相

映画『銀魂』柳楽優弥の土方十四郎はなぜ伝説に?怪演と裏話の真相

映画『銀魂』柳楽優弥の土方十四郎はなぜ伝説に?怪演と裏話の真相についての真相をご紹介します。

実写版『銀魂』における柳楽優弥の魅力を語る上で欠かせないのが、一番隊隊長・沖田総悟を演じた吉沢亮との緊密な共闘関係です。原作における土方と沖田は、常に隙あらば命を狙い合う不穏な間柄でありながら、組織の根底では誰よりも信頼し合っているという屈折した絆を持っています。

現場インタビューにおいて柳楽優弥は、吉沢亮との演技プランについて「吉沢くんの涼しい顔から繰り出されるリアルな殺気に触発された」と語っています。吉沢亮の研ぎ澄まされた目線を受けた瞬間、受けて立つ柳楽自身の土方スイッチが一段階深く入るという相互作用が存在していました。バズーカを平然とゼロ距離で放ってくる沖田に対し、舌打ち一つで刀を構え直す土方。この二人が醸し出す空気感は、演出で作られたものを超えた、役者同士のヒリつくようなライバル関係を映し出していました。

また、メガホンを取った福田雄一監督の手腕も極めて大きな影響を与えています。福田監督は俳優陣に「台本をなぞるな、その空間でキャラクターとして生き抜け」と要求しました。柳楽優弥の持つ天然のユーモアと、カンヌ仕込みの重厚なストイシズムを自在に行き来させた監督のディレクションがあったからこそ、「ふざける時は全力で壊れ、斬り結ぶ時は一秒で命を奪う」という真選組本来の荒々しいリアリティが結実したのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。