中東通訳としての実績がメディア関係者の目に留まり、日本テレビ系の情報番組でアシスタントを務めた後、1988年10月に大きな転機が訪れます。テレビ東京が社運を賭けて立ち上げた経済ニュース番組『ワールドビジネスサテライト(WBS)』の初代メインキャスターに大抜擢されたのです。
当時としては画期的な「女性単独による本格経済ニュースのメインアンカー」として、難解な国際金融や経済指標を平易な言葉で解説。その確かなアナウンス力と明晰な知性は視聴者を魅了しました。さらに視聴者の視線を集めたのが、彼女のファッショナブルな装いでした。
バブル経済期を象徴する鮮やかなカラーリングのジャケットに、ひざ上丈のミニスカート姿の写真や映像は大きな話題を呼びました。「男社会の経済報道にミニスカートで乗り込む」という強烈なコントラストは、彼女自身が計算し尽くした視覚的演出でもありました。1990年には日本女性放送者懇談会賞を受賞するなど、名実ともにトップキャスターとしての地位を不動のものとしました。