銭洗弁財天の起源は、文治元(1185)年に遡ります。源頼朝が「巳の年、巳の月、巳の夜」に見た夢枕で宇賀福神からのお告げを受け、この地に湧き出る霊水を見つけ出して神仏を祀ったことが始まりと伝えられています。その後、鎌倉幕府5代執権の北条時頼がこの水で銭を洗い、一族の繁栄を祈願した習わしが、庶民の金運信仰へと広がりました。
境内の霊験を余すところなく授かるためには、順序を踏まえた正しい参拝手順を守ることが肝要です。
ステップ1:手水舎で身を清める
鳥居をくぐり境内に入ったら、まずは手水舎で両手と口を清め、外界の穢れを落とします。
ステップ2:社務所で線香・ろうそく・ざるを受ける
社務所(授与所)にて一式(線香、ろうそく、お金を洗うためのざる)を拝受します。献灯用のろうそくで火を灯し、線香の煙を浴びて心身を祓い清めましょう。
ステップ3:本社(上之水神・下之水神など)へまず参拝
いきなり洞窟内の奥宮へ直行する参拝者が目立ちますが、これは礼を失する行為です。まずは本社へ参拝し、日頃の平穏への感謝とご挨拶を捧げます。
ステップ4:洞窟内の「奥宮」で銭を洗う
湧水が湧き出る奥宮(洞窟)に入り、ざるにお金を入れます。柄杓(ひしゃく)で霊水を汲み、お金に静かに3回ほど水をかけて清めます。
【お札の洗い方の極意】
紙幣を洗う際は、水没させてびしょ濡れにする必要はまったくありません。お札の端(角の部分)に霊水を数滴垂らすか、指先を霊水で濡らしてお札の角をそっと撫でる程度で十分に清められます。濡れたお札は用意してきた清潔な白ハンカチや懐紙で挟み、丁寧に水気を吸い取って財布に収めましょう。