梅シロップの仕上がりを大きく左右するのが、原料となる「梅の熟度」です。和歌山県の紀州梅農家が教えるレシピでも言及されているように、時期(5月下旬〜6月中旬)によって手に入る梅の状態は刻一刻と変化します。
市場に出回る梅は、大きく分けて「青梅(未熟果)」と「完熟梅(黄色く色づいた果実)」の2種類に分類されます。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、好みに応じた理想のシロップを狙い通りに仕込むことが可能です。
白ごはん.comなどの正統派和食レシピでは、濁りのないクリアなシロップを作るために硬い青梅が推奨されています。一方で、香りの豊かさを重視したい場合は、黄色く熟した南高梅を使うと、まるで高級リキュールのような芳醇なシロップに仕上がります。完熟梅はエキスが出やすい反面、皮が破れて濁りやすいため、仕込み時に強く揉んだり衝撃を与えないよう配慮が必要です。