実は、作品の生みの親である株式会社レベルファイブの代表・日野晃博氏は、これまでにも劇中で数々の実験的試みを仕掛けてきた。作品内に散りばめられたメタ発言やパロディ、さらには別世界線の描かれ方の中に、既に擬人化への伏線が存在していたと指摘するファンも少なくない。
かつて作中で描かれた「妖怪が人間のような生活を送るパラレルワールド」や、成長した姿を描いた派生作品の存在。これらは日野氏が意図的に仕込んだ、キャラクターの解釈可能性を広げるための仕掛けだったと言える。固定観念に縛られないフレキシブルな世界観設定こそが、現在の二次創作シーンにおいて『妖怪ウォッチ』というIPが色褪せない最大の理由なのだ。