山口美江さんの名を一気に全国のお茶の間に浸透させたのは、漬物メーカーであるフジッコのテレビCMだった。美しい着物姿や洗練された雰囲気から一転、「おちおちシバ漬けも食べられない」とチャーミングにつぶやく姿が爆発的な人気を博した。このしば漬けCMは社会現象となり、「しば漬け食べたい」のフレーズは当時の流行語として誰もが口にするほどの大ヒットとなった。
帰国子女ならではのスマートな都会派のルックスと、どこかコミカルで親しみやすいギャップ。彼女が持っていた多面的な魅力を引き出したこのCMは、彼女をテレビ界のスターダムへと押し上げる決定的な契機となったのである。