次々と仲間が肉塊に変えられていく極限状態の中、なぜ下弦の壱・魘夢だけが生き残りを許され、さらなる無惨の血を与えられたのか。その理由は、魘夢の持つ「常軌を逸した異常な歪みと絶対的服従心」にありました。
死を前にした魘夢は、恐怖に怯えるどころか、無惨の手で殺されることに対して恍惚とした表情を浮かべ、「夢見心地でございます。他の鬼の断末魔を聞くのも楽しかった、私を最後まで残してくださってありがとう」と言い放ちました。この狂気じみた陶酔と、自身の苦痛や死すら快楽として受け入れるサイコパス性が、気まぐれで傲慢な無惨の嗜好に見事に合致したのです。
その結果、魘夢は血の増量投与という破格のチャンスを掴み取り、後の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』における凶悪なメインヴィランとして、炭治郎たちや炎柱・煉獄杏寿郎を極限まで追い詰めることになります。