竹俣紅の歩んできたキャリアは、日本の芸能界・アナウンス界を見渡しても異彩を放っている。幼少期から将棋の世界で才能を開花させ、日本将棋連盟の女流棋士としてプロの盤上に立った経験は、彼女の精神的骨格を形成した。盤面全体を数千手先まで読み切る集中力と勝負強さは、生放送という一発勝負の現場でも遺憾なく発揮されている。
将棋界を卒業し、メディアの表現者へと舵を切った決断には大きな注目が集まったが、フジテレビジョンのアナウンサーとして定着した現在の活躍がその正しさを証明している。勝負師としての冷静な観察眼があるからこそ、毒舌とユーモアを交えるカズレーザーのような個性の強いタレントとも、一歩も引かずに渡り合うことができるのだ。