館内に足を踏み入れた来館者がまず息をのむのが、山形県立博物館が誇る2大キラーコンテンツです。山形県舟形町の西ノ前遺跡から出土した国宝「縄文の女神」(八ノ沢型土偶)は、高さ45cmと日本国内で完全な形で出土した土偶としては最大級を誇ります。そのすらりと伸びた八頭身のプロポーションと、無駄を削ぎ落とした抽象的な造形美は、縄文時代中期(約4,500年前)の精神世界と卓越した工芸技術を現代に伝えています。展示ケースの前では、360度どこから眺めても完璧な調和を保つシルエットに、多くの鑑賞者が足を止めて見入っています。
一方、地学展示エリアで圧倒的なスケールを放つのが、約800万年前の地層から発見された海生哺乳類ヤマガタダイカイギュウの全身骨格復元標本です。体長約3.8mにも及ぶこの貴重な化石標本は、太古の山形が豊かな海であった動かぬ証拠であり、古生物ファンのみならず子ども連れのファミリー層にも絶大な人気を博しています。