私たちが日常で遭遇するノミの約9割以上は「ネコノミ(Ctenocephalides felis)」と呼ばれる種類です。名前に「ネコ」と付きますが、猫だけでなく犬や人間にも寄生して吸血を行う極めて適応力の高い衛生害虫です。成虫の体長はおよそ1〜3mmで、褐色から黒褐色の扁平な体を持ち、翅(はね)はありませんが強靭な後脚を使って垂直に約20cm、水平に約30〜40cmもジャンプします。
ノミの主な発生原因は、屋外を徘徊する野良猫や野生動物(タヌキ、イタチ、ネズミなど)が庭先やベランダに落とした卵や成虫です。散歩中の犬の被毛や人間の靴、ズボンの裾に付着して室内に持ち込まれ、室温20〜30℃、湿度60%以上の環境下で一気にライフサイクル(卵→幼虫→蛹→成虫)を加速させます。
しばしば混同される「ダニ」との違いを理解することは、正しい駆除の第一歩です。生態や被害部位における決定的な相違点は下表の通りです。