果物を食べた直後に違和感を覚えた場合、冷静かつ迅速な初動対応が求められます。現場の医療機関や日本アレルギー学会のガイドラインに基づく標準的な対処手順は以下の通りです。
まず、口の中に残っている果実を直ちに吐き出し、水で口腔内をしっかりと数回うがいして洗い流します。無理に飲み込もうとすると消化管粘膜を刺激し、吸収を促進させてしまうため厳禁です。軽度の局所症状(唇の軽い腫れや喉のイガイガ)のみであれば、処方されている抗ヒスタミン薬の内服を行い、安静にして経過を観察します。
警戒すべきは、症状が口腔内にとどまらず全身へと拡大するアナフィラキシーショックの兆候です。以下の症状が1つでも認められる場合は、躊躇なく救急要請(119番)を行ってください。
- 呼吸器症状:声のかすれ(嗄声)、ヒューヒュー・ゼーゼーという喘鳴、息苦しさ、激しい咳き込み
- 消化器症状:急激な腹痛、嘔吐、持続する強い吐き気
- 循環器・全身症状:全身の広範囲な蕁麻疹、顔面蒼白、冷汗、めまい、意識混濁、血圧低下