「春が大好き」と語る人が多い一方で、この季節には看過できない生体・メンタル面のリスクが存在します。ネット上では「春は誰にとっても最高の季節」というポジティブ一辺倒の言説が目立ちますが、医学的・心理学的には最も慎重なセルフケアが求められる時期でもあります。
代表的な盲点が「寒暖差疲労」と「自律神経の過剰適応」です。春は三寒四温の言葉通り、1日の中での気温差が10度を超えることも珍しくありません。体温調節を司る自律神経(交感神経と副交感神経)がフル稼働を強いられ、知らず知らずのうちにエネルギーを激しく消耗します。
さらに、「新生活だから前向きに頑張らなければならない」「みんな楽しそうなのだから落ち込んではいけない」という同調圧力や自己規律が、無意識のストレス(いわゆる適応障害予備軍や5月病の引き金)となるケースが少なくありません。春の陽気に心が浮き立つ自分を肯定しつつも、身体が訴える「だるさ」や「眠気」を無視しないバランス感覚が不可欠です。