小樽堺町通り商店街の魅力は、圧倒的な歴史的重厚感を放つフラッグシップ店舗と、路地裏に佇む職人気質の隠れ家が同居している点にあります。訪れたら絶対に外せない三大巨頭と、知る人ぞ知る名所を整理しました。
1. 小樽洋菓子舗ルタオ 本店:限定メニューと展望塔からの絶景
メルヘン交差点のシンボルとして聳え立つ小樽洋菓子舗ルタオ 本店は、小樽スイーツ文化の最高峰です。1階のショップでは代表銘菓「ドゥーブルフロマージュ」をはじめとする多彩なスイーツが並び、2階の喫茶室では作りたての生ドゥーブルフロマージュや本店限定プレートを味わえます。喫茶室の混雑を避けるなら、開店直後の9時台か15時以降のカフェタイムの山を外したタイミングが狙い目です。最上階の展望塔は入場無料で、堺町通りのレトロな街並みと小樽港を一望できる穴場ビュースポットになっています。
2. 北一硝子 三号館 カフェ:167個の石油ランプが紡ぐ幻想空間
小樽のガラス文化を牽引してきた北一硝子。その中でも象徴的な存在が、明治時代の漁業用木骨石造倉庫を改装した「三号館」です。館内にある北一硝子 三号館 カフェ(北一ホール)では、照明に電気を一切使わず、167個の石油ランプの灯火だけで空間を満たしています。毎朝の開店時(8:45頃〜)に行われる「ランプの点火作業」は一般公開されており、作業員の手によって一つひとつ炎が灯されていく様子は息をのむ美しさです。特製ロイヤルミルクティーや名物の特大シュークリームとともに過ごす静寂の時間は、旅のハイライトになります。
3. 小樽オルゴール堂 本館:ノスタルジーと蒸気時計の響き
赤レンガ造りとアーチ窓が印象的な小樽オルゴール堂 本館は、1912年に建てられた歴史的建造物(旧共成株式会社)を利用した国内最大級のオルゴール専門店です。館内には約2万5000点ものオルゴールが幻想的にディスプレイされ、優雅な音色がフロア全体を包み込みます。店舗正面に立つ高さ5.5メートルの「蒸気時計」は、カナダの時計職人が手掛けた世界最大級の蒸気式時計で、15分ごとに汽笛の音階で時刻を告げる人気のフォトスポットです。
4. 地元民が薦める隠れ家名店と路地裏工芸
大通り沿いの華やかさから一歩路地へ入ると、熟練の硝子作家が営む個人工房や、小樽の伝統的な酒蔵のアンテナショップ、創業100年を超える老舗蒲鉾店「かま栄 工場直売店」などが点在しています。特に、かま栄で揚げたてをその場で頬張る「パンロール」は、地元民が日常的に買い求めるソウルフードであり、観光客にとっても外せない逸品です。