『機動戦士Ζガンダム』の物語は、ロボットアニメ史上でも類を見ないほど衝撃的な主人公の暴力事件から幕を開けます。1985年の放送開始時、視聴者に強烈なインパクトを与えたΖガンダム 第1話「黒いガンダム」におけるカミーユ 暴力事件 経緯を振り返ると、そこには彼が抱えていた深い孤独と精神的な歪みが鮮明に浮かび上がります。
グリーン・ノア1の宇宙港において、ティターンズの士官ジェリド・メサが口にした「なんだ男か」という独り言を耳にした瞬間、カミーユは激情に駆られて飛びかかり、ジェリドの顔面に強烈なパンチを叩き込みました。このジェリド 殴った理由の根底にあったのは、女性的な響きを持つ「カミーユ」という自身の名前に対する極度の劣等感です。空手やジュニアモビルスーツ大会に打ち込んでいたのも、周囲から男らしく見られたいという過度な防衛機制の表れでした。
しかし、相手は地球連邦軍の精鋭部隊であるティターンズの正規士官です。民間人による軍人への暴行容疑として、カミーユは直ちにティターンズ 軍警察(憲兵)に拘束され、激しい尋問と執拗な暴力による取り調べを受けることになります。この事件が引き金となり、カミーユはガンダムMk-IIを強奪して反地球連邦組織「エゥーゴ」へと身を投じる運命を辿ることになりました。