社内教材のなかでも学習の中核となるのが、各豆のテイスティング記録を綴る「コーヒーパスポート」です。しかし、多くの不合格者が「ただシールを貼って、公式の解説文を書き写しただけ」で終わってしまっている実態があります。
合格者が実践するコーヒーパスポートの「3重構造化」
一発合格を果たしたパートナーたちの手記や取材証言を総合すると、パスポートの記録法には明確な工夫が見られます。
- 公式情報の記載:ロースト、生産地、加工法、キーワード、相性の良い風味を正確に記録。
- 主観的な第一印象と表現の言語化:自分が感じたアロマ(香り)や後味(余韻)を、日常の食べ物や情景に例えて自分の言葉で記述。
- 比較対照(コンパリゾン)のメモ:「スマトラとコモドドラゴンブレンドのコクの違い」「ケニアとエチオピアの酸味の質の差」など、類似豆との同時飲み比べ結果を赤ペンで追記。
4つのステップを極めるカッピング練習
テイスティングの基本動作である「香りをかぐ(Smell)」「すする(Slurp)」「舌全体に広げる(Locate)」「自分の言葉で表現する(Describe)」の4ステップは、頭で理解するだけでは試験本番で役に立ちません。
実際の試験現場では、緊張状態のなかで微妙な風味の差を識別する必要があります。シフト前後のスキマ時間を利用し、2種類以上の異なる生産地のコーヒーを並べてブラインドでテイスティングする「比較カッピング」をルーティン化することが、合格ラインに達するための決定的なトレーニングになります。