なぜコストコで現金が吸い込まれる?エアシューター導入の衝撃真相を徹底解説

なぜコストコで現金が吸い込まれる?エアシューター導入の衝撃真相を徹底解説

なぜコストコで現金が吸い込まれる?エアシューター導入の衝撃真相を徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

コストコのレジ上部に設置されている透明な配管は、工学的には「気送管(カプセル搬送システム / Pneumatic tube system)」と呼ばれる搬送設備です。利用者の間では「エアーシューター」「エアパイプ」などの愛称で親しまれています。

レジでお金が吸い込まれる瞬間、内部では高度な流体力学を応用した気圧制御が行われています。その構造と動作プロセスは極めて合理的です。

システムの中核を成すのは、「気送子(きそうし)」と呼ばれる円筒形のカプセルと、天井裏やバックヤードに張り巡らされた専用パイプライン、そして管内の空気を一気に吸い出す・送り込む強力な「ブロワー(真空ポンプ・送風機)」です。

レジスタッフが現金を気送子に装填してステーション(投入口)にセットし、送信ボタンを押すと、バックヤード側の吸排気装置が作動します。パイプ内の進行方向側の気圧を急激に減圧して真空状態に近い気圧差を生み出すことで、大気圧に押された気送子が秒速約8〜12メートル(時速約30〜40km)という驚くべき高速スピードでパイプ内を疾走します。

配管の曲がり角や合流地点には電子制御の分岐ダンパーが組み込まれており、各レジから発射された複数のカプセルが衝突することなく、正確に中央集中管理室やバックヤードの防盗金庫内へと送り届けられます。到着直前には空気のクッション(背圧)をかけて自動減速させるため、カプセルや紙幣が破損する心配もありません。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。