カインズのアウトドアコーナーで、春から初夏にかけて特設売り場が組まれるや否や、瞬く間に在庫が減少していく現象が起きています。この人気の背景には、単なる安売りにとどまらないプライベートブランド(PB)戦略の進化があります。
従来のアウトドア用簡易サンシェードといえば、遠くからでも目立つビビッドなブルーや蛍光グリーンが主流でした。しかしカインズは、近年のキャンプトレンドである「アースカラー」や「くすみカラー(ベージュ、オリーブ、チャコールグレー)」をいち早く低価格帯モデルに採用。公園や芝生広場で主張しすぎず、手持ちのレジャーシートやワゴンとも美しく調和するデザイン性が、ファミリー層や若年層の心を掴みました。
さらに、有名アウトドア専門ブランドの同等品が8,000円から1万5,000円前後で販売されているのに対し、カインズは主要モデルが3,000円台から5,000円台という破格のプライスを実現しています。「年に数回のピクニックやプールのために高額なテントを買うのはためらわれる」というライトユーザー層にとって、価格とデザインのバランスが完全に合致したことが、シーズン初期における売り切れ多発の決定的な要因となっています。