一般道での法定速度から高速道路の巡航速度まで、速度が上がるにつれて停止距離がいかに爆発的に増加するかを客観的数値で把握することが重要です。警察庁およびJAF(日本自動車連盟)の検証データを基に、一般的な乗用車(乾燥路面・適正タイヤ装着時)における速度別の数値を下表にまとめました。
データが示す決定的な事実は、時速60kmでの停止距離は約44m(大型バス約4台分)であるのに対し、時速100kmの高速道路における停止距離は約84mと、速度が1.67倍になるだけで停止距離は約2倍近くに跳ね上がるという点です。これは制動距離が速度の2乗に比例して急伸するためであり、高速走行時におけるわずかな判断の遅れが致命的な結果を招く理由を明確に裏付けています。