かつて「立ちんぼ」の聖地と化していた歌舞伎町の大久保公園周辺では、監視カメラの増設や警察官の常駐といった徹底的な排除策が取られた。その結果、行き場を失った女性たちが流れてきたのが、隣接する新大久保エリア、特に百人町周辺の暗がりだ。街頭防犯の目が届きにくい狭い路地が、新たな取引の場として選ばれている。
「あっち(大久保公園)は警察がうるさすぎるから、こっちに流れてきた」と話すのは、週に数回このエリアに立つという20代前半の女性だ。新大久保は多国籍な人々が行き交う街であり、良くも悪くも「他人に干渉しない」空気感がある。それが彼女たちにとって、都合の良い隠れみのになっている側面は否めない。