すみっコたちのプロフィールを見てみると、どこか「訳あり」な設定ばかりだ。自分がぺんぎんなのか自信がない「ぺんぎん?」、食べ残された「とんかつ」や「えびふらいのしっぽ」、正体を隠して生きている「とかげ」。彼らは誰もが何かしらのコンプレックスを抱え、社会の「すみっこ」でひっそりと暮らしている。
この設定こそが、現代の大人たちの心に深く突き刺さる。完璧であることを求められる日常において、彼らの「不完全でもいい、ここにいていいんだ」という存在肯定は、乾いた心に染み渡る。映画版では、このキャラクターたちのバックボーンがさらに深掘りされ、観客自身の抑圧された感情とシンクロしていくのだ。