AKB48時代の川栄李奈を語る上で欠かせないのが、グループ内の固い絆です。特に元総監督の横山由依とはプライベートでも大親友であり、ファンから「横栄(よこえい)」コンビとして絶大な支持を集めました。真面目で不器用な横山と、天真爛漫で直感型の川栄は互いの凸凹を埋め合う無二のパートナーでした。
また、同じユニット「アンリレ」のメンバーであり、岩手での事件の現場に居合わせた入山杏奈との関係は、戦友とも呼べる深い結びつきを持っています。悲劇を共有した二人が、それぞれの道(川栄は国内での女優業、入山はメキシコ留学を経ての国際的活動)で自立を果たしていく姿は、多くの人々に勇気を与えました。
2015年8月9日に行われたAKB48劇場での卒業公演。スピーチで川栄は、涙を見せながらも凛とした表情で次のように語り残しました。
「AKB48に入って本当に良かった。これからは一人の役者として、皆さんに恩返しができるように頑張ります」
この言葉通り、彼女はグループの看板に一切頼ることのない険しい女優道へと足を踏み出しました。