SNSやネット掲示板、Q&Aサイトに寄せられる単身者の声を集約すると、ガス代に対する強い不満や困惑の多くは「プロパンガス物件に住む入居者」に集中しています。
現場取材や投稿データの分析から見えてきたリアルな証言には、以下のような共通パターンが存在します。
「自炊は週末に少しする程度で、平日夜は10分シャワーを浴びるだけ。それなのに1月のガス代が9,800円と印字されていて愕然とした。明細を見たら基本料金が2,200円、従量単価が1㎥あたり680円も取られていた」(都内在住・20代会社員)
「家賃が相場より5,000円安いアパートを選んだが、プロパンガス代が夏でも5,000円、冬は12,000円かかり、結果的に都市ガスのマンションよりトータル支出が高くなってしまった。契約前にガス種別を確認しなかったことを激しく後悔している」(神奈川県在住・大学生)
単身者が直面する最大の壁は、「借家人にはガス会社を選ぶ権利がない」という点です。持ち家であれば自由にガス会社を切り替えて価格競争の恩恵を受けられますが、集合賃貸住宅では建物の所有者であるオーナーが一括契約しているため、個々の入居者が単独で会社を変更することはできません。この構造的非対称性が、利用者の無力感とフラストレーションを増大させています。