インターネット上の「ブリーチなし=痛まない」という宣伝文句には注意が必要です。毛髪化学の視点から言えば、ブリーチなしダブルカラーでも確実に髪は痛みます。
1段階目で使うライトナーや14トーンのアルカリカラーは、アルカリ剤と過酸化水素(オキシ)の力でキューティクルを無理やり押し開き、メラニンを分解します。さらに同日中に2回目の薬剤を塗布するため、髪の脂質(CMC)やタンパク質の流出はワンカラーの2回分に相当します。ブリーチ(過硫酸塩)による「髪の芯が溶けるような激しい損傷やビビリ毛」のリスクは極めて低いものの、乾燥や毛先のパサつき、枝毛は生じます。
また、ブリーチなしダブルカラーの色落ちは早いという特徴があります。2回目に乗せた染料は、開いたキューティクルから抜けやすく、洗髪を重ねるごとに約2〜3週間でベースの明るいブラウン(11〜12トーンのややオレンジみを帯びた色)に戻っていきます。色持ちを維持するための適切なメンテナンス頻度は1.5ヶ月〜2ヶ月に1回のペースが推奨されます。毎回ダブルカラーを繰り返すとダメージが過剰になるため、2回目以降は「根元のリタッチ+毛先のワンカラー」に切り替えるのが美髪を保つ鉄則です。