SNSやネット掲示板で頻繁につぶやかれる「スーパードライのCMに出ている女性、名前が思い出せない」という現象。この既視感の正体を突き詰めると、CM制作陣が周到に仕掛けた「日常の延長線上にあるナチュラルな表情」という演出意図に行き当たります。
普段、ドラマや映画、華やかなランウェイで完璧なオーラを放つ主役級女優たちが、スーパードライの映像内では過度なメイクを抑え、部屋着に近いリラックスした装いや飾らない笑顔で登場します。視聴者は無意識のうちに「どこかで見た超有名人」と認識しつつも、役柄のパブリックイメージから解き放たれた素の佇まいに脳がギャップを覚え、「誰だっけ?」という検索行動へと駆り立てられるわけです。
現在、アサヒスーパードライおよびその主要ブランドにおいて、視聴者の視線を釘付けにしている代表格が以下のキャスト陣です。
まず、画期的な開栓ギミックで社会現象となった「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」の象徴として定着しているのが、元乃木坂46の絶対的エースである白石麻衣と西野七瀬のペアです。かつて同じ国民的アイドルグループのツートップとして時代を築いた2人が、グループ卒業後にCMで共演を果たし、泡を見つめて歓声をあげる姿は、往年のファンのみならず幅広い世代の視聴者に強烈な多幸感を植え付けました。
一方、アルコール度数3.5%という新境地を拓いた「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の広告塔として圧倒的な存在感を放つのが橋本環奈です。お酒好きを公言して憚らない彼女ならではの、心底ビールを愛おしむ豪快かつ可憐な飲みっぷりは、「透明感と説得力が両立しすぎている」と広告業界内外で極めて高い評価を獲得しています。