華やかな打ち上げの陰で、現場では毎年数多くのトラブルや想定外の事態が報告されています。SNSの投稿分析、現地取材による参加者の証言、知恵袋の相談履歴を精査すると、美辞麗句だけでは語れない過酷な現実が浮かび上がってきます。
「3歳の息子を連れてベビーカーでメイン広場に突入したが、17時半を過ぎた時点で前後左右を完全に人に囲まれ、身動きが取れなくなった。子どもの泣き叫ぶ声と蒸し風呂のような熱気で、花火を見るどころではなかった」(30代母親・昨年の現場証言)
「帰りの名古屋港駅の階段前で群衆が完全にストップ。駅構内に入るまでに70分、電車に乗るまでにさらに20分。真夏の熱帯夜に密集した状態で待たされるため、脱水症状で座り込む若者が何人もいた」(20代大学生・SNS投稿より)
現場取材班が目撃した実態としても、もっとも過酷なのは「終演直後の15分間」に発生するボトルネック現象です。数万人が同時に同一の地下鉄改札口へと殺到するため、体感温度は40度近くまで上昇し、携帯電話の通信回線が輻輳(ふくそう)して連絡が取れなくなるケースが多発します。事前の脱出計画を持たずにメイン会場へ飛び込む行為は、極めて大きなリスクを伴うのが実態です。