ネット上では今も「アルコールマスクの作り方」を検索する人が後を絶たない。代表的な手順は、市販の不織布マスクの表面にスプレーボトルで消毒用アルコールを数回吹きかけ、乾かしてから着用するというものだ。しかし、前述の通りこの方法はマスクの性能を損なう。SNSや掲示板には「やったけどアルコールの匂いで気分が悪くなった」「マスクがヨレヨレになってすぐ破れた」といった体験談が多数投稿されている。中には「これで安心できると思っていたのに、家族に危険だと言われて驚いた」という声もあり、誤解の根深さがうかがえる。
市販品についても注意が必要だ。「アルコールマスク」という名称で販売されている商品の多くは、単にマスクに抗菌・抗ウイルス加工が施されていると謳うもので、使用者がアルコールを噴霧することを推奨しているわけではない。なかには科学的根拠が不明瞭なまま「99%除菌」などの文言だけを強調する製品もあり、消費者庁が景品表示法上の措置を取った事例も報告されている。購入時は、厚生労働省や消費者庁の注意喚起を確認し、誇大な効果表示に惑わされないことが重要だ。