「マスターで位置もフォントも直したのに、編集画面のスライドに全く反映されない」というトラブルは、PowerPointの構造設計を理解していないと抜け出せない巨大な迷宮となります。このスライドマスターでページ番号が反映されない原因の核心は、マスターの「親子構造の断絶」にあります。
PowerPointのスライドマスターを開くと、左側のサムネイルペインの最上段に一段大きく表示される「親マスター(マスター親機)」があり、その下に枝分かれするように複数の「レイアウト(子スライド)」がぶら下がっています。
よくある事故が、特定のレイアウト(例えば「タイトルとコンテンツ」など)でスライド番号プレースホルダーが意図せず削除されている状態です。親マスターでどれだけ綺麗に書式を整えても、適用している子レイアウト側で「マスターのレイアウト」設定から「スライド番号」の紐付けが外れていると、設定は一切継承されません。
修復するには、スライドマスター表示の状態で対象の子レイアウトを選択し、リボンの「マスターのレイアウト」グループ内にある「フッター」チェックボックスを一度オフにしてから再度オンにするか、親マスターから「<#>」のテキスト枠を直接コピーして子レイアウトの同一座標に貼り付け直す必要があります。この階層連動の仕組みさえ把握していれば、テンプレートの崩れによる不毛な残業時間をゼロに圧縮することが可能です。