日常の英会話で多くの日本人学習者がつまずく最大のポイントが、膝英語kneeとlapの違いです。どちらも日本語の辞書では「膝」と訳されるケースが多いものの、ネイティブスピーカーの頭の中にある空間認識は180度異なっています。
「knee」が指し示すのは、大腿骨と脛骨をつなぐ膝関節そのものや膝頭の突起部分という解剖学的な部位です。立っていても座っていても、あるいは走っていても、その骨格部位は常に「knee」と呼ばれます。したがって、「膝が擦りむけた(I scraped my knee)」や「膝関節の手術を受けた」という文脈では、常にkneeが選択されます。
一方で、膝の上英語lapが指すのは、椅子や床に座ったときに腰から膝頭にかけてできる太ももの上面(水平な面)です。決定的な膝英語使い分けの理由は、「lapは立っているときには消滅する」という点にあります。人が立ち上がると、膝の上に物を置くための平面はなくなります。そのため、ノートパソコンを指す「ラップトップ(laptop)」は「座った太ももの上に置くPC」という意味から命名されています。
仮に「子どもを膝に乗せる」を「Put the child on my knee」と言ってしまうと、尖った膝関節の上に子どもを不安定にバランスを取らせて乗せているような、極めて不自然で奇妙な光景を想起させてしまいます。正しくは「Sit on my lap」と表現するのがネイティブの自然な言語感覚です。