黒木啓司(本名同じ、1980年1月21日生まれ・宮崎県出身)が引退を発表したのは2026年6月のことでした。二代目J Soul Brothersを経て2009年にEXILEへ加入、さらにEXILE THE SECONDの主力メンバーとしてもステージを牽引し、俳優としても『HiGH&LOW』シリーズのROCKY役や数々のテレビドラマで確固たる地位を築いていた最中の決断でした。
当時、多くのファンや業界関係者に衝撃を与えたLDH退社と芸能活動終了の背景には、大きく分けて2つの明確な理由が存在します。
第1の理由は、「パフォーマーとしての肉体的な引き際と美学」です。当時42歳を迎えていた黒木啓司は、公式コメントにおいて「自分の中でパフォーマーとしての限界を感じ、最高の状態でステージを降りたい」という趣旨の告白を残しています。EXILEが求める圧倒的な運動量とダンスクオリティを維持し続けることに対し、妥協を許さないプロフェッショナリズムを持っていたからこそ、自らの肉体の変化に誠実に向き合った結果でした。
第2の理由は、「家族を守り、支える側に回るという覚悟」です。2026年12月に実業家・宮崎麗果と結婚した黒木は、彼女が連れていた子どもたちを含めた家族の時間を最優先にしたいという強い意志を抱いていました。過密なツアーやメディア露出で拘束される芸能生活を継続しながらでは、思い描く家族生活を築けないという現実的な判断が、彼を潔い完全引退へと導きました。