売場を見渡すと、1本200円台後半の牛乳がある一方で、100円台半ばで購入できる乳飲料が並んでいます。この牛乳と乳飲料の値段の違い理由には、原材料費と製造プロセスのコスト構造が深く関係しています。
牛乳は国産の生乳を100%使用するため、酪農家の飼料代やエネルギーコスト、厳格な温度管理を要するチルド輸送の費用がダイレクトに価格へ反映されます。品質を保つためのコストが一定以上かかるのは避けられません。
これに対し、安価な乳飲料の多くは、輸入の脱脂粉乳や植物性油脂などを活用して製造されています。保存性に優れた乾燥粉末を原料に使えるため、輸送や保管にかかるコストを大幅に抑えられ、低価格での供給が可能となっています。価格の差は品質の良し悪しというよりも、主原料が生鮮品(生乳)か加工原料(粉乳等)かという製造背景の違いによるものです。