学校選びや長期計画の立案において見落とされがちなのが、公立高校と私立高校における制度的な違い、そして学期制(2学期制・3学期制)の違いです。
公立高校は教育委員会の管轄下にあるため、同一自治体内であれば基本日程はほぼ一律に揃えられます。対照的に私立高校は、私立学校法に基づき各学校法人の理事会が独立してカリキュラムを決定します。その結果、学校ごとの方針によって極端な差が生まれます。
進学実績を重視する進学校では、7月上旬の期末テスト終了直後から実質的な通常授業を打ち切り、8月中旬まで全員参加の夏期集中講習を組み込むケースが目立ちます。表向きの夏休み期間は長く見えても、実質的な拘束時間は公立校より圧倒的に長い実態が存在します。逆に、海外語学研修や探究学習、ボランティア活動を推奨する私立校では、7月上旬から9月第1週まで丸々50日以上の長期休暇を設定することもあります。
また、近年増えている2学期制(前期・後期制)を導入している高校にも固有のルールがあります。2学期制の学校では、9月末から10月上旬にかけて「秋休み(秋季休業日)」が3〜5日程度設けられます。この秋休みを捻出するために、夏休みの終了日を8月25日前後に繰り上げ、8月最終週から前期の授業や前期期末テストを再開する運用が一般的です。