アジア最大級の歓楽街として知られる歌舞伎町。昼夜を問わず人波が途切れないこの街には、多種多様な店舗がひしめき合う。とりわけ高密度で集積する飲食業の存在が、害獣にとって格好の餌場を提供しているのが現状だ。深夜営業を行う店舗から出される膨大な量の厨房ゴミ、放置された油分、わずかな隙間に残された食材。これらが害獣の爆発的な繁殖力を支える栄養源となっている。
営業中の店内に突如として姿を現し、客の悲鳴が響き渡る事件も珍しくない。SNSでその映像が瞬時に拡散されれば、店舗の信用は一夜にして失墜する。それだけではない。配線を噛みちぎる被害による機器の故障や漏電火災のリスク、さらには衛生検査での営業停止処分など、受ける経済的打撃は計り知れない。店舗経営者たちにとってはまさに死活問題だ。