ゴールデンボンバーのワンマンツアーや音楽フェスにおいて、『まさし』が投下された瞬間の会場の空気変容は凄まじいものがあります。イントロの激しいギターリフが鳴り響いた瞬間、フロアを埋め尽くすファン(通称・金爆ギャ)から地鳴りのような歓声が上がります。
この楽曲のライブにおける最大の醍醐味は、客席全員による絶叫コールと統率された振り付けです。
- イントロ&間奏の「折りたたみ」とヘドバン:上半身を激しく前後に折り曲げるV系特有の運動。会場全体の頭が一斉に揺れる光景は圧巻。
- Aメロ・Bメロの怒涛のコール:鬼龍院翔のボーカルの隙間を縫うように、観客が「まさし!まさし!まさし!まさし!」と名前を連呼。もはや宗教的な熱気すら漂わせます。
- サビの連続パンチ&突き出しアクション:両手を交互に前へ突き出しながらジャンプを繰り返すシンプルな振り付け。初めてライブに参加した観客でも数秒で順応できる親切な導線設計が施されています。
- ステージ上のメンバーの狂騒劇:喜矢武豊が段ボール製の工作物(巨大なまさし人形や珍妙な小道具)を持ち出し、樽美酒研二がステージ上を縦横無尽に走り回るなど、曲の進行に伴ってステージ上は完全なカオスと化します。
SNSやファンの生の声を集約すると、「日頃のストレスや理不尽な現実を、まさしの名前を叫ぶだけで全部吹き飛ばせる」「最初は歌詞に引いていたのに、ライブ会場で一緒にジャンプしたら一瞬で虜になった」といった実感が並びます。高度に様式美化されたV系のノリを誰もが参加できるスポーツ的快感へと解放した現場体験が、2020年代後半の今なお支持される秘訣です。