ネット上で話題の「皇室ブログZERO」とは一体何だったのでしょうか。その実態は、主に平成から令和への代替わり前後に台頭した、匿名の個人による皇室特化型オピニオンブログの一つでした。宮内庁発表や大手メディアの公式報道をベースにしつつも、独自の「写真比較」「皇室儀礼の深読み」「水面下の権力闘争」と称する独自の考察を連日投稿し、数万から数十万規模の月間ページビュー(PV)を記録していました。
関心を集めた最大の要因は、既存メディアが決して触れない「タブー視された領域」への踏み込みです。皇族方の表情の機微、公務での立ち居振る舞い、宮内庁内部の人間関係などに対し、あたかも内部事情を知るかのような断定的な口調で解説を展開。これが「大手メディアが隠している真実を暴いている」と受け止められ、一部の熱心な読者層を獲得するに至りました。
しかし、そこで展開された皇室ブログ考察まとめの多くは、公的な一次資料に基づくものではなく、断片的な写真のトリミングや恣意的な解釈、ネット上の噂話を組み合わせたものでした。スキャンダラスな見出しとセンセーショナリズムが読者の好奇心を強く刺激し、急速な拡散を生んだのが実態でした。