ラニアケア超銀河団の発見によって宇宙の地図は完成したわけではありません。その外側には、さらに強大なモンスター構造である「シャプレー超銀河団(シャプレー集中帯)」が控えています。シャプレー超銀河団は、ラニアケア超銀河団の約4倍の質量を持つと推定される、近傍宇宙最大の銀河集積地です。
観測データの分析により、ラニアケア超銀河団全体がシャプレー超銀河団の引力によって引っ張られている事実が確認されています。ラニアケアの内部では銀河がグレート・アトラクターに向かって流れているものの、構造全体としてはより巨大な重力の井戸へと傾斜している状態です。宇宙空間における重力の連鎖は、私たちが把握しているスケールをはるかに越えて続いています。