「旧軽井沢の駐車場はどこも満車で入れない」という噂は、決して大げさな都市伝説ではありません。現地を走る県道133号(旧軽井沢通り)は片側1車線の細い道路であり、観光バスや歩行者、そして空車を探す自家用車が一本のルートに集中します。その結果、わずか数百メートルの区間を進むのに30分以上を要するボトルネックが構造的に発生しています。
取材班が実施した現地の交通量観察および町営駐車場の稼働データによると、土日や連休における混雑のピークは午前10時30分から午後15時00分に集中しています。特にゴールデンウィークや夏季のハイシーズン、10月下旬から11月上旬の紅葉シーズンには、午前10時の段階で目抜き通り沿いの主要パーキングが「満車」表示へと切り替わります。
ここで多くのドライバーが陥る罠が、「旧軽井沢銀座通りの入口まで行けばどこか空いているだろう」という過信です。銀座通り周辺は歩行者天国になる時間帯があるほか、路地へ侵入すると一方通行や狭隘路が多く、Uターンすら困難な状況に追い込まれます。駐車場待ちの待機列を作ること自体が禁止されているエリアも多いため、空車を探して同じルートを周回する「滞留車両」がさらなる大渋滞を引き起こす悪循環に陥っているのが実態です。