「両面印刷をしたら裏面が逆さまになった」というトラブルの9割以上は、横向きで作成したビジネス資料の両面印刷で発生しています。特にPowerPointで作成したスライド資料を配布用に印刷する際、このトラップが頻発します。
Wordなどの文書ソフトは標準が「縦向き」に設定されており、プリンターのドライバーも初期値が「長辺とじ(左右開き)」に設定されているケースが一般的です。縦向きの書類であれば、この標準設定のまま印刷すれば自然と左右にめくる見やすい資料が完成します。
しかし、PowerPointスライドのような「横向き用紙」を印刷する際、プリンターの設定をデフォルトの「長辺とじ」のままにしておくとどうなるでしょうか。横向き用紙の長辺は「上下の長い辺(297mm)」です。プリンターは「上の辺を軸にして裏面を印刷する」と解釈するため、仕上がりは上下にめくるカレンダー形式になります。これを普段の感覚で左右にめくると、裏面が完全に上下逆さまになってしまうのです。
これが、オフィスで後を絶たない上下逆さま印刷の原因です。横向き資料を通常の雑誌のように「左右にめくりたい」場合は、左右に位置する短い辺(210mm)を軸にする必要があるため、あえて短辺とじを選択しなければなりません。この直感と論理のズレこそが、プリンター裏返しトラブルの本質です。