彼女の司会者としての真骨頂を語る上で欠かせないのが、昭和の伝説的音楽番組『ザ・ベストテン』で久米宏と組んだ名コンビだ。超高速のマシンガントークと、生放送の不測の事態にもびくともしない圧倒的な度胸。久米の軽妙なツッコミと黒柳の予測不能なリアクションの掛け合いは、当時の芸能界に革命をもたらした。
相手におもねらず、自分のテンポを崩さない姿勢はこの時代から一貫している。時代の流行を追うのではなく、自らがトレンドの軸であり続けたことが、熱狂的な支持を集める一方で「自分本位に見える」という批判の根拠にもなってきた。そのぶれない個性こそが、長年にわたって世間の評価を二分してきた最大の要因と言える。