当時の日本ドラマとしては異例となる「1話あたり1億円超」と報じられた制作費。それは結果として、日本の地上波ドラマが抱えていたスケール感の限界を根底から打ち破る挑戦となった。圧倒的な広がりを見せる海外ロケーション、妥協のないキャスト陣の配置、そして映画さながらのポストプロダクションワークは、内外のエンタメ関係者を唸らせた。
この成功は、従来の民放ドラマが陥っていた省サイズなスタジオ収録メインの制作手法に一石を投じた。現在、主要民放各社がグローバル配信を前提とした高予算枠を次々と新設しているが、そのすべての潮流の起点は間違いなくこの作品にある。単に予算を投じるだけでなく、世界基準の映像美と圧倒的なリアリティを追求した姿勢こそが、今なお色褪せない価値を生み出している。