この高額な空港アクセス料を合法的に回避する裏技として、現地の学生や旅慣れたバックパッカーの間で語り継がれているのが、シドニー空港からバスを利用した最安ルートおよびマスコット駅までの徒歩ルートです。
空港アクセス料が加算されるのは「シドニー国内線空港駅」と「シドニー国際線空港駅」の改札機を通過した時のみです。つまり、空港敷地の外にある一般駅である「マスコット駅(Mascot Station)」から電車に乗れば、追加料金なしの通常運賃(約3.80〜4.50豪ドル)だけで市内中心部へ移動できるという理屈に基づいています。
具体的な回避方法は主に以下の2パターンが存在します。
- パターンA(公共路線バス420番+電車):国際線T1または国内線T3のバス乗り場から、一般路線バス「Route 420(Burwood行き等)」に乗車し、マスコット駅前で下車(約10〜15分、約3豪ドル)。そこからT8線の電車に乗り換えてセントラル駅へ向かうルート。総額は約6.50豪ドル前後に収まります。
- パターンB(完全徒歩+電車):国際線ターミナルから空港北側の歩道を進み、マスコット駅まで直接歩くルート。距離は約1.6〜1.8km、大人の足で約20〜25分の徒歩移動となります。駅までの交通費はゼロのため、かかる費用は電車代の約4豪ドルのみです。
SNSや旅行掲示板では「知らなきゃ損する節約術」として頻繁に拡散されるこの手法ですが、現場の状況を冷静に観察すると手放しでおすすめできるものではありません。空港からマスコット駅周辺へ抜ける道路は大型トラックや乗用車の交通量が極めて多く、舗装の段差や信号待ちも多数存在します。20キログラムを超える大型スーツケースを引きずりながら真夏のシドニーの直射日光下を20分以上歩く行為は、体力の消耗が著しく、スーツケースのキャスターを破損させるリスクも孕んでいます。荷物がリュックサック1つのみの身軽な一人旅であれば検討に値しますが、一般的な観光旅行であれば、浮く金額(約15豪ドル=約1,500円)と労力のバランスを慎重に見極める必要があります。