無精卵の見落としによるカビの爆発を防ぎ、孵化率を限界まで引き上げるための決定打となるのが「メチレンブルー水溶液」を用いた薬浴管理です。
メチレンブルーは優れた抗菌・抗真菌作用を持ち、水カビ病の予防薬として広く使われています。使用する際は、容器の水が「薄い透明感のある青色(スポーツドリンクよりやや濃い程度)」になるよう数滴垂らして希釈します。
この青い水には、極めて実用的なメリットが2点存在します。
- 水カビの発生を完全に遮断:水中のカビ菌の増殖を抑え、卵の安全を確保する。
- 無精卵の自動染色マーカー:生きた有精卵は薬液を弾くため青く染まりませんが、死んだ無精卵は真っ青に染まり上がります。目視での選別が極めて容易になります。
青く染まった卵を見つけ次第スポイトで取り除くだけで、選別ミスをゼロに抑えることが可能です。孵化の2〜3日前、卵の中に目や体がくっきりと見え始めた段階で、カルキを抜いた通常の水へと水換えを行えば、誕生する稚魚(針子)への薬剤影響も一切ありません。