しかし、開幕直後に日本列島を襲ったのが新型コロナウイルスの猛威でした。政府による大規模イベントの自粛要請を受け、2月下旬の名古屋公演以降、相次いで開催が見合わせに追い込まれます。当初は振替日程の模索が続けられていたものの、感染拡大の終息が見えない状況を受け、ツアー全公演の中止という極めて重い決断が下されました。
さらにファンに衝撃を与えたのが、年末恒例となっていた聖地・国立代々木競技場第一体育館でのカウントダウンライブ『ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2020-2021 A 〜MUSIC for LIFE〜』です。徹底した感染防止対策を講じて有観客での開催が予定されていましたが、本番直前の12月29日、サポートメンバー(関係者スタッフ)のPCR検査陽性が判明。観客やスタッフの安全を最優先とし、公演直前での完全中止が発表されました。無観客生配信の実施すら叶わなかったこの出来事は、当時のエンタメ界の厳しさを物語る象徴的な出来事となりました。