このムーブメントが産業界に与えたインパクトも計り知れない。従来、食品メーカーは「そのまま食べること」を前提に品質管理とブランディングを行ってきた。しかし、ユーザー発信のコンテンツ(UGC)が購買行動をダイレクトに支配する現代において、菓子・スナック菓子業界のマーケティング戦略は大きな転換を迫られた。
カルビーと雪印メグミルクは、この突発的な流行を静観するのではなく、SNS上で互いにエールを送り合い、公式コラボレーションへと発展させた。自社商品の枠組みを超え、他社製品とのマッシュアップを公認・推奨する姿勢は、ブランドの懐の深さとして消費者に極めて好意的に受け止められた。メーカー主導のプロモーションでは決して生み出せない熱量が、そこにはあった。