2019年1月7日、日本武道館で開催された単独公演をもってでんぱ組.incを卒業し、同年3月末日をもって芸能界から引退した夢眠ねむ。「永遠の魔法少女未満」というキャッチフレーズを掲げていた彼女が、なぜ人気絶頂期に表舞台を去る道を選んだのか。当時、ネット上では結婚準備や心境の変化など様々な憶測が飛び交いました。
しかし、当時の公式声明および彼女自身が自著やインタビューで明かした真意は、極めて論理的かつ前向きなものでした。多摩美術大学出身の彼女は、アイドル活動を始める以前から「自分の本屋を持つこと」と「オリジナルキャラクターを世に残すこと」を明確な人生目標として掲げていたのです。
アイドルという激務を全うしながらも、彼女は30歳という年齢の節目を迎えるにあたり、「芸能人としての夢眠ねむ」の役割に自ら幕を引き、表現者・クリエイターとしての本願へ舵を切ることを選択しました。表舞台への未練を完全に断ち切る形での芸能界引退は、ファンの間でも強い覚悟と誠意の表れとして受け止められました。