女子大生ブームの象徴として1970年代から一時代を築いた『JJ』が、2020年12月発売号(2021年2月号)をもって月刊誌としての定期刊行を停止した出来事は、出版業界に大きな衝撃を与えました。
業界内での分析によると、休刊に至った最大の背景にはZ世代を中心とする若年層のメディア消費行動の不可逆な変化があります。かつてキャンパスファッションの絶対的な指針だった紙の雑誌は、InstagramやTikTokなどのSNS、さらにはインフルエンサー個人の発信へとその主役の座を明け渡しました。「月1回、編集部がキュレーションした流行をまとめて読む」スタイルから、「日々のリアルタイム検索で気になるコーディネートをピンポイントで探す」行動様式へシフトしたことが決定打です。
ただし、現在の『JJ』は完全に消滅したわけではありません。『JJnet』としてWEBメディアへ完全移行し、不定期の増刊号や写真集、インフルエンサーオーディション事業などを展開するデジタルブランドとして再定義されています。紙の媒体からコミュニティベースのデジタル事業体へとピボットを図る姿勢は、レガシーメディアの変革モデルとして注目を集めています。