わずか数分で大暴騰!スイスフランショックの真相とFx破綻劇の全教訓

わずか数分で大暴騰!スイスフランショックの真相とFx破綻劇の全教訓

わずか数分で大暴騰!スイスフランショックの真相とFx破綻劇の全教訓の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドがチェックできます。

事件発生当時、掲示板サイト(当時の2ちゃんねる市況実況板)やSNS上では、阿鼻叫喚の投稿がリアルタイムで溢れかえりました。スイスフランショックのネットの反応を検証すると、画面の前で何が起きていたのか、その生々しい実態が浮かび上がります。

当時の投稿ログや投資家の手記には、「ロスカットアラートが鳴ったときには口座残高がマイナス2,000万円になっていた」「約定履歴を見たら、指定していた逆指値より40円も下で決済されていた」「FX会社に電話しても回線がパンクして繋がらない」といったパニックの声が無数に記録されています。

特に被害を拡大させたのは、「ユーロ/スイスフランは1.2000を下回らない」という前提に基づき、1.2010〜1.2050付近で全力の買いポジションを積み上げていたトレーダーたちでした。彼らにとって、スイス中銀の買い支えは「絶対に負けない鉄板の壁」に見えていたのです。行動経済学でいう「アンカリング効果」と「正常性バイアス」が重なり、わずかな利幅を抜くために限界までレバレッジを引き上げていた結果、壁が崩壊した瞬間に全財産を失う悲劇を生みました。

注文板から売りと買いの均衡が消滅した現場では、成行注文を出してもマッチングする相手が存在せず、システムが価格を探し求めて奈落の底まで滑っていく現象が発生しました。「ストップロスさえ置いておけば数万円の損配で済む」という個人投資家の常識は、流動性が完全に消えた極限状態の前では無力でした。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。