サザン『イエローマン〜星の王子様〜』はなぜ封印?黒歴史の真相を徹底解説

サザン『イエローマン〜星の王子様〜』はなぜ封印?黒歴史の真相を徹底解説

サザン『イエローマン〜星の王子様〜』はなぜ封印?黒歴史の真相を徹底解説とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

本作を語るうえで避けて通れないのが、ナンセンス文学の極致とも言えるリリックと、視聴者に強烈なトラウマを植え付けたミュージックビデオ(MV)の存在です。

イエローマン星の王子様 歌詞の意味を紐解くと、そこには一貫した起承転結のストーリーは存在しません。「黄色いツラした憎めないヤツ」「星の王子様」というシュールな言葉遊びを軸に、桑田節特有のエロティシズム、言葉の母音と子音の響きを重視したリズム重視のフレーズが乱射されます。タイトルの元ネタであるサン=テグジュペリの『星の王子さま』へのリスペクトを微かに匂わせつつも、実態は世紀末の日本人が抱えていた閉塞感や狂気をユーモアでコーティングした、極めて純度の高いパンク精神の結晶でした。

さらに世間に衝撃を与えたのが、映像作家の丹修一が監督を務めた公式MVのビジュアルショックです。画面に現れるのは、黄色い宇宙服や奇抜なラバースーツに身を包み、顔面を黄色くペイントしたメンバーたちの異様な姿でした。イエローマン星の王子様 MV 出演者には、異形の黄色いクリーチャーを演じるダンサーや個性派エキストラが多数配され、B級SF映画とアンダーグラウンド・クラブカルチャーが融合したサイケデリックなディストピアが展開されました。日曜夜のお茶の間に流れるサザンの爽やかな笑顔に親しんでいたライト層にとって、このMVは「バンドが完全に乱心した」と錯覚させるほどの戦慄をもたらしたのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。