事態が動いたのは2005年の春だった。写真週刊誌が捉えたのは、二人が仲睦まじく連れ立って矢口の自宅マンションへ向かう姿。連日のロケとライブの合間を縫うような、ごく自然な日常の一幕だった。
だが、その代償は小さくなかった。芸能界におけるアイドルの「恋愛禁止」の暗黙ルールは当時、不可侵の領域とされていたからだ。ファンの動揺とメディアのバッシングは日毎に強まり、事務所も対応に追われた。深夜番組での共演から育まれたとされる密かな信頼関係は、スポットライトの眩しさゆえに、瞬く間に白日のもとに晒されることとなったのである。