ネット上には「ファン掃除に関する自己流の裏ワザ」が散見されますが、技術的な観点から見ると危険な誤情報が混ざっています。
最も危険な誤解は、「動きが悪くなったらクレ5-56などの防錆潤滑スプレーを吹き付けると良い」という説です。一般的な浸透潤滑剤はプラスチックを侵食(ソルベントクラック)させ、樹脂を急速に脆化・破損させます。さらに、飛散した油分が新たなホコリを強力に吸着し、数日でスラッジ(油泥)となってモーターを焼き付かせる引き金になります。空調服のベアリングには高精度の自己潤滑ブッシュやシールドベアリングが使われており、注油は原則不要です。
「掃除機で外側から吸い取れば十分」という考え方も半端な結果に終わります。吸気力だけでは羽の裏側に固着した静電気汚れを除去できず、吸込口の強い負圧によってファン軸に余計な縦方向のテンションがかかり、軸受けの寿命を縮める要因になります。